カラフル木っ端でカタチをつくろう【レポート】

投稿日:2020.05.20

レポート

5/19 Coppa(木っ端)でかたちをつくろう

美術館が再開した5月19日、新型コロナウィルスの影響により不安な日々を送る市内の児童たちの感性のリフレッシュをめざして、塩竈市内の児童館と美術館が連携しワークショップを実施しました。今回は、塩竈市立第一小学校放課後児童クラブ(仲よしクラブ)の22名の児童が参加。会場は9.7mの天井高の大講堂。屋内にいるにも関わらず、屋外にいるような開放感がある空間です。定期的な換気に加え、こどもたちはそれぞれの円形シートの中で作業するなど三密対策を行いながら、いつもとは異なる環境で造形体験に参加いただきました。 若手アーティスト支援プログラムVoyageの展示作家である彫刻家・佐野美里さんがワークショップ講師となり、彫刻の制作時にでてくる楠の木っ端を彩ったカラフル木っ端を材料に、児童たちに創作意欲と楽しみを届けてくれました。

ワークでは、児童たちは、楠の香りや弾力性など木の個性を感じながら、木片から想像するものをカラフル木っ端を用いて形づくりました。「ケーキの形みたい。イチゴをのせてショートケーキ!」「大きいピザの形をしたオバケ」「スペシャルすべり台」「フライドポテトの兄弟」「魔法のスティック」「魚」などなど、木片からのインスピレーションを大切にしながら、またカラフル木っ端一枚一枚の形にこだわりながら、あっという間の1時間を過ごしました。

「私の作品も見に来て」「なにをつくるか悩んだけど、色を選んで貼り付けていく作業がすごくたのしかった」「われながらよくできたと思う!」「壊さないように大切に手に抱えて持ち帰りたい!」 と、一枚一枚かたちの異なる木っ端を観察したり、木片の感触を手のひらで感じたり、楠の香りを楽しんだりと参加児童たちは思い思いに過ごすことができたように思います。

今後も、三密対策を行い環境を整えながら、当館でワークショップや出前ワークショップを実施していきたいと考えています。 実施可能なことを探りながら、美術館スタッフ一同取り組んでいきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

共催:塩竈市杉村惇美術館、ビルド・フルーガス
協力:藤倉児童館

※今回は、塩竈市内の児童館と連携し、第一小学校放課後児童クラブの児童を対象に実施しました。
※三密対策を行い、大講堂の広い空間にて十分な環境を整えながら実施しました。