令和3年度特別企画展 杉村惇作品展 存在と空間の伝説〜色彩の韻律〜

投稿日:2021.11.12

企画展
《柿》(F80号 1996年/仙台市所蔵)

 

令和3年11月20日(土)〜令和4年1月16日(日)
企画展示室1・2

10時〜17時(入館受付は16時30分まで)
休館日:
月曜日(1/10[月祝]は開館)、
1/11[火]。12/28[火]−1/4[火]は年末年始休館

観覧料:
一般500円 大学生・高校生400円
メンバーシップ会員および中学生以下無料

団体(20人以上)/一般400円 大学生・高校生320円
※常設展込。各種障がい者手帳を提示された方は割引。
 東北文化の日に関連して、11/20は高校生・大学生無料。
主催:塩竈市杉村惇美術館  共催:塩竈市  特別協力:仙台市
監修:杉村豊(塩竈市杉村惇美術館名誉館長)
後援:河北新報社 朝日新聞仙台総局 毎日新聞仙台支局 読売新聞東北総局 NHK仙台放送局
   TBC東北放送 仙台放送 ミヤギテレビ KHB東日本放送
   エフエム仙台 BAYWAVE78.1FM 宮城ケーブルテレビ株式会社 仙台リビング新聞社
問合わせ:塩竈市杉村惇美術館
〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号
TEL 022-362-2555



 昭和16年に市制施行となった港町・塩竈は、今年で80周年の節目を迎えます。その5年後となる昭和21年には、東京・池袋の自宅兼アトリエや作品の多くを空襲で失った杉村惇画伯が塩竈に移り住み、当時の魚市場のそばで暮らし始めました。その後仙台に移るまでの約20年間ほどは、塩竈で制作活動を続けることになります。復興を遂げていくこの街で暮らすなか出会った、船のランプや漁具、鮮魚といった港町ならではのモチーフは、たびたび静物画作品に登場する欠かせない題材となっていきます。
 本展覧会では、仙台市所蔵の晩年作品のほか、昭和18年に軍需生産美術推進隊隊員として北海道で制作した作品や、塩竈の思い出を綴った直筆原稿等を初めて展示します。
 日展を中心として活躍し洋画家として高く評価された杉村画伯と塩竈の深いつながりに、市制施行80周年という節目を機に今一度思いを馳せる機会になればと考え企画しました。また晩年の大作群は、亡くなる前年に描かれた作品も含め杉村画伯の画業の集大成とも言え、芸術表現にかける情熱の深さと執念の強さが感じられることでしょう。是非じっくりとご覧ください。


《北海道初夏》(F4号 1943年/塩竈市所蔵)

 
 
杉村 惇(すぎむら じゅん)1907~2001年
東京生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)在学中に帝展に初入選。昭和8年、9年の第1回、第2回河北美術展で河北賞を受賞。戦後、塩竈築港大通りを経て旭町に移り住み、塩竈の風景や魚を数多く描いた。静物画を得意とし、重厚な独自の画風を確立。日展参与、日展評議員、日展審査員、東北大学教授、宮城教育大学名誉教授を歴任。主な受賞歴に日展岡田賞、日展菊華賞、文部大臣賞、河北文化賞、地域文化功労文部大臣表彰、塩竈市文化功労者、紺綬褒章
など。仙台市名誉市民。
 


 

杉村豊名誉館長ギャラリートーク

2021年12月18日[土] 13時30分〜 企画展示室/定員15名【要予約:申込フォームへ
要展示観覧チケット ※メンバーシップ会員・中学生以下無料


 

特別企画展 音声ガイド

お手持ちのスマートフォンで解説を聞きながら作品をご覧いただけます。
解説:櫻井忠彦氏(行動美術協会会員)
1946年宮城県利府町浜田に生れる。宮城教育大学美術専攻科卒業。1974年、宮城県芸術協会会員。1975年、新現美術協会会員。2012年、行動美術協会会員。宮城県芸術協会評議員絵画部主任。1983年、宮城県利府高等学校の校章デザイン・コモンホール壁画制作。1985年、利府町民体育館モザイク壁画制作。1990年、‘02宮城インターハイ美術プロデューサー。1991年、利府町十符の里プラザ陶板壁画制作。1999年、聖ウルスラ学院高等学校御堂ステンドグラス制作。2001年、聖ウルスラ学院高等学校同窓会館ステンドグラス制作。2006年、「ふるさと風景」版画展(石巻川辺リの散歩道)。2007年、第2回個展 流転シリーズ(せんだいメディアテーク)。2008年、第63回行動展にて会友賞。2009年、第3回個展 流転シリーズ2009(石巻川辺リの散歩道)。2012年、自宅に「海苔小屋画廊」開設。