2021年度塩竈市杉村惇美術館アーカイブス「PROGRAMS」

投稿日:2022.02.01

企画展


 本展では、当館が今年度実施した市民参加によるさまざまなプログラムにおける活動の様子やその成果をご紹介します。
 今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、入場制限や事前予約制の導入、イベント規模の縮小など日々めまぐるしく変化する状況に適時対応しながらさまざまな芸術文化活動を展開しました。美術作品の鑑賞はもとより、講座やワークショップなどの体験学習や表現活動の機会をもうけ、こどもから高齢者まで幅広い年齢層の方々が数多く参加してくださいました。また、地域のみなさんと共に地域の実情にあわせた協働的な活動にも積極的に取り組んできました。
 こうした取り組みから、いかなる状況下においても個々人の感性を豊かにし、可能性を広げるとともに、この地域と人々をつないでいくことの大切さを一層鮮明に感じてきたところです。これからも多様な価値観や経験を共有する場として機能し、ひととまちを育む美術館としての役割をより果たしていきたいと考えています。
 本展も、美術館や創作活動に興味がある方だけにとどまらず、こどもの感性を育みたい方や地域活動に関心のある方など、より広範な市民のみなさんと出会い、交流の輪を広げるひとつの契機となることを願ってやみません。
 来年度も展覧会や定期講座、ワークショップなどさまざまな活動に取り組んでまいりますので、皆さまのご来場とご参加を心からお待ちしています。

2022年2月1日[火]〜13日[日]

10時〜17時(最終受付16時30分)月曜休館
企画展示室

主催:
塩竈市杉村惇美術館
協力:
移動本屋ペンギン文庫 塩竈の魅力再発見委員会 塩釜本町通りまちづくり研究会
チルドレンズ・アート・ミュージアムしおがま実行委員会 本町町内会
NPO法人エイブル・アート・ジャパン(SOUP/障害者芸術活動支援センター@宮城)(50音順)
 
 

<教育普及プログラム>


美術鑑賞プログラム
杉村惇画伯の作品鑑賞や大講堂見学など、塩竈市内の小学5年生を対象にした美術館体験プログラムの紹介。
 
 
 

JUNBIサポーター企画 こども探偵事務所
小学生を対象とした美術館体験プログラム。今年度の調査対象「ざくろ」に関する観察録や造形物を展示。
 
 
 

SOUPの研修 第4回「ひろがる世界・ひろがる私〈美術館〉に行こう!」
福祉の現場で芸術文化活動に取り組むNPO法人エイブル・アート・ジャパン主催の対話型鑑賞会の紹介。
 


 

<市民協働プログラム>


ART or TREAT 仮装で菓子めぐり
名画に仮装し、地元商店をめぐるまち歩きプログラムの紹介及び櫻井園子作のフォトスポット現物を展示。
 
 
 

チルドレンズ・アート・ミュージアムしおがま
折り紙でつくる鳳凰丸・龍鳳丸

折り紙のテンプレートと折り方ポスターの展示及び無料配布。
 
 
 

今日を、呵する
KUDANZの楽曲「Sigh/ため息」を手本に参加者は春夏の野草を題材にした言葉あそびで歌詞を制作。参加者の歌詞を収録したZINEの展示と「Sigh」ライブ音源の試聴。
 
 
 

まちと記憶事業 収集した写真の活用事例
当館のまちと記憶事業にて市民のみなさまから寄せられた昭和のなつかしい写真を活用した、塩竈市市制施行80周年記念限定パッケージの商品を紹介。
資料提供:佐々木昇悦氏、馬場惣寿氏、和賀耐互氏
 


 

<杉村惇関連企画>


flower art museum
講師:大塚のぞみ(Botanical People)
杉村惇作品から受けるイメージをフラワーアレンジで表現。参加者作品の写真展示。
 


 

<定期講座>


墨画講座
講師:一関恵美
2学期制全16回の講座。受講生による作品展示。
 


 

<JUNBIサポーター>


経験、知識、特技、興味・関心を活かしながら美術館事業を共につくりあげる「JUNBIサポーター」の活動報告。
 


 

<歴史的建造物を活用した文化発信事業>


歴史的建造物探訪
田中望さんとデロスアンジェルースサットさんによる「勝画楼」のリサーチから生まれた創作物のリーフレットを紹介。
 


 

<協力事業>


塩竈市立第二小学校壁画アートプロジェクト
市制施行80周年を記念し、塩竈市が制作した第二小学校の壁面に壁画アートの報告。
主催:塩竈市 
運営:ビルド・フルーガス 
協力:宮城県塩釜高等学校