当館について

記憶を引き継ぎながら、新たな記憶づくり

塩竈市公民館本町分室・塩竈市杉村惇美術館(外観)
塩竈市公民館本町分室・塩竈市杉村惇美術館(外観)

塩竈市杉村惇美術館は、
昭和25年建造の塩竈市公民館本町分室を改装し、平成26年11月に開館しました。

本施設は、天井までの高さ8.35m(基礎下から屋根高までは9.75m)で木骨編板(集成材)構造の美しい大講堂に加え、塩竈石を使用した建物として市有形文化財に指定された貴重な文化資源です。

公民館と美術館の併設という特性をもち、昭和25年から今日まで、市民をはじめ様々な人々が文化活動を通して交流してきました。本施設は、このまちの歩みと市民の記憶が蓄積されてきた場所です。

本施設の建築的価値や可能性を最大限に引き出すことを念頭に、親しみやすい市民利用の場として展開するほか、年数回の企画展の開催、子どもや地域住民向けのワークショップ、音楽イベントなど多彩なプログラムを実施し、豊かな感性と創造力を育んでいきます。

感性を刺激する体験や多様な価値観を生み出す芸術交流など、記憶に残る芸術文化体験を提供しつづけることで、時代を越えて人々の記憶を集積する美術館を目指します。また、この地域のアイデンティティや新しい価値観、才能を国内外へ発信する文化発信地として役割を担うことを目指しています。

【活動概要】

洋画家杉村惇氏の調査研究
洋画家杉村惇氏の調査研究
塩竈ゆかりの洋画家杉村惇氏の作家性、「塩竈時代」における作品の調査研究やエピソードの収集、作品の保存・展示を行います。
創造的な芸術交流の創出
創造的な芸術交流の創出
多種多様な価値観や視点が共生し、刺激しあい、新しい芸術領域を創造する生涯学習の拠点を目指します。
文化的建造物の価値創出と活用
文化的建造物の価値創出と活用
まちの歩みや人々の記憶を集積する貴重な文化的建造物として魅力や価値を伝え、まちの財産を提示します。

【大講堂】

大講堂
大講堂(天井までの高さ8.35m/基礎下から屋根高までは9.75m)が「木骨編板(集成材)構造」の逆さ懸垂曲線で大空間を構成していることや
地場の建築材の塩竈石を一部使用していることがあげられます。

建物概要
名称 塩竈市公民館本町分室・塩竈市杉村惇美術館
所在地 〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号 【アクセス
建築年 昭和26年(1951年)竣工、
昭和32年(1957年)大講堂増築、平成25・26年改修
構造 大講堂  :木骨編板構造
大講堂以外:鉄筋コンクリート造及び木造トラス屋根
外壁 塩竈石
文化財指定 塩竈市文化財指定(平成25年度)
特徴 大講堂(天井までの高さ8.35m/基礎下から屋根高までは9.75m)が「木骨編板(集成材)構造」の逆さ懸垂曲線で大空間を構成していることや地場の建築材の塩竈石を一部使用していることがあげられます。