【5/31~】大沼英樹写真展「パレットの肖像」
投稿日:2025.05.02

大沼英樹写真展「パレットの肖像」
本展では、写真家・大沼英樹氏が宮城の画家のアトリエを訪れ撮影した肖像写真と画家愛用のパレットを撮りおさめた写真作品約70点を展示します。 それぞれの画家がこれまで発表してきた作品からは知ることのない制作現場の風景は、画家が魂を打ち込む神聖な空間と言えます。作家によっては非公開でもあり、技法に繋がる画材となれば尚更です。その空間は、作品の印象と結びつくものもあれば、全く違った世界を感じることもあります。
また、その創作現場は、楽しむ時間よりも、絶望を希望に変えようと魂をこめる葛藤の痕跡を残す場となります。「画材達は創作するための単なる道具ではなく、そこには必ず魂が打ち込められている。時には、作家自身も無意識で気がつかない自画像が宿っている。ここに記録された写真は貴重な資料のみならず、人を勇気づけ、心を温めてくれる。」と大沼氏は言います。本展が、時を超え、未来の作家達に励みと挑戦のメッセージを贈る機会となることを願っております。
特別企画として、洋画家・杉村惇に縁のある作家8名の作品も併せて展示します。画家それぞれのパレットからどのような作品が生み出されるのか、あわせてお楽しみください。
2025年5月31日(土)~6月15日(日)
会 場:塩竈市杉村惇美術館 企画展示室1・2
時 間:10 時~17 時(最終受付16時30分)
観覧料:一般300円(240円) 高校生150円(120円)
中学生以下・メンバーシップ会員無料
※( )内は団体料金。
※各種障がい者手帳を提示された方は割引。
※本展のチケットで常設展もご覧いただけます。
主 催:塩竈市杉村惇美術館
関連企画「大沼英樹ギャラリートーク+対談 大沼英樹×渡辺誠一郎(当館館長)」 ※要予約
日 時:2025年5月31日 13時~14時30分
参加費:展示観覧料
定 員:15名
お申込み:予約フォーム
大沼英樹氏のギャラリートーク後、サロンにて館長・渡辺誠一郎と対談を行います。
対談は座ってご参加いただけます。
志賀一男《松島の朝》(1998 年 P40)
佐々木正芳《老いたアダムとイブ》(1982 年 F50)
渡辺雄彦《鳩のある静物》(1996 年 F30)
パレットの肖像作家リスト(敬称略/五十音順)
吾妻 篤 あさいひろこ 跡部邦明 一関恵美 今井宣子 越後しの 及川英之
大場尚文 奥山和子 小野寺純一 加川広重 柏谷佳代子 數本奈智子 北折 整
酒井美雪 櫻井忠彦 佐々木克真 佐々木健二郎 佐々木徹真 佐々木正芳 佐々木洋子
佐藤一郎 佐藤光郎 サトル・サトウ 志賀一男 標葉千香子 柴田 治 柴田滋紀
下斗米大作 庄子幸一 白川美紀 菅原敦夫 鈴木征一 髙橋 勉 高松和樹
土屋 薫 中川和寿 中村喜吉 中村由起子 長谷川資朗 早坂貞彦 原 秀一
古山 拓 本郷けい子 本田 崇 前田優光 峰岡 順 森 敏美 森 眞澄
薬師丸郁夫 山田大輔 山本重也 山家利治 吉田利弘 渡辺雄彦
作品の出展(敬称略/五十音順)
吾妻 篤 櫻井忠彦 佐々木健二郎 佐々木正芳 志賀一男
早坂貞彦 原 秀一 渡辺雄彦
大沼英樹(おおぬま ・ひでき)
山形県天童市のサクランボ農家の次男として生まれる。山形県立村山農業高等学校・林業科を卒業。その後仙台市の創表現専門学校est・スタイリスト科を卒業。1991年に写真家の宍戸清孝氏との出会いにより写真の道へ。約7年の助手を務め独立。毎年桜のある風景を撮影している。写真集に『お伽噺桜』(2010年窓社)仙台市市立中学校全校に寄贈。『それでも咲いていた千年桜』(2010年窓社)『忘れえぬまた再びの千年桜』(2010年窓社)仙台市市立中学校全校に寄贈。『虹の贈りもの』(2010年窓社)仙台市市立小学校全校に寄贈。『広瀬川~水は巡り人は巡り会う~』(2019年プランニング・オフィス社)「未来へつなぐ千年桜」(玄光社)仙台市市立小学校全校に寄贈。幸福の種蒔き桜(2023プレスアート)天童市市立小学校全校に寄贈。「ひらり、ふわり~政宗さまの桜めぐり~」(2025年プランニング・オフィス社)などがある。仙台市在住。2005年宮城県芸術選奨新人賞受賞。2025年「パレットの肖像」個展と写真集を出版。