平成29年度定期講座「はじめての墨画」
投稿日:2017.03.28
墨画家の一関恵美さんをお招きして、絵の苦手な方でも、モダンな墨の世界を楽しめる墨画講座。墨色の美しさや深みをモノや小作品の中に表現していきます。
1学期[2017年4月〜7月/全8回]
4月4日(火)・18日(火)
5月2日(火)・16日(火)
6月6日(火)・20日(火)
7月4日(火)・26日(水)
2学期[2017年9月〜12月/全8回]
9月5日(火)・27日(水)
10月3日(火)・17日(火)※変更になりました。
11月7日(火)・21日(火)・11/29(水)
12月5日(火)・19日(火)
時 間:13時~15時
場 所:塩竈市杉村惇美術館美術館2階 サロン
受講料(各学期/観覧料込/前納)※初回時にお支払いください。
一般 全8回25,000円(3,125円/回)
メンバーシップ会員 全8回20,000円(2,500円/回)
・このほかに道具代(道具をお持ちでない方)、墨や紙など練習で使用する物品代がかかります。
・講座の日は、常設展、企画展ともに無料でご覧いただけます。
定員:6名
・初めての方も経験者も同じ教室ですが、個別に指導があります。
【平成29年3月1日より受付開始】
webフォーム
電話:022-363-2555
「平成28年度を振り返って」
去年4月からスタートした「はじめての墨画」では、杉村惇先生の精神と重なる『ものの本質をみる』墨の世界を通じて、技術のみならず自分とむきあいながらそれぞれの墨画を目指してきました。墨画は「モチーフの特徴・本質を捉え」そぎ落とした「省略」が作品の魅力を引きだす鍵となり、そこに精神性「おもい」「イメージ」が入り、唯一無二の絵が生まれます。輪郭ではなくものの内側からとらえ、芯の部分から広がる墨の濃淡やにじみがモノの形となるよう筆で誘います。教室では、墨を磨ることからはじまり、基本となる筆使いや濃淡の出し方などを学びますが、それと同じ位大事なのはスケッチ。モノをみて鉛筆でスケッチブックにデッサンしていく足し算があってこそ、はじめて墨で描くときの引き算ができると実感します。物語を想像してしまうような、まるで色を感じるような、楽しくなってくるような、受講生の皆さんの作品は、それぞれの内面まで垣間見えるようです。生き生きした墨色と、一人一人の実直な世界観が回を重ねるごとに色濃くなってきたことを嬉しく思います。(一関恵美)
講師 一関恵美(いちのせき えみ)
グラフィックデザイナーを経て独学で墨を追求し、1998年より墨画家・山﨑順子氏に師事。独立後、仙台を拠点に国内外で作品を発表する。「山和酒造」「勝山館」「一ノ蔵」「浦霞」などのラベルデザイン・CDジャケット・手ぬぐい・パッケージ・食器・ドレス・アクセサリー・家具などジャンルを問わず、墨のイメージを幅広く展開。生涯学習指導員として小中学校・福祉施設などで「墨あそび」教室を開き、墨文化普及に携わる。仙台市在住。