2022年度塩竈市杉村惇美術館アーカイブス展「PROGRAMS」

投稿日:2023.01.14

企画展


 本展では、今年度実施した市民参加によるさまざまなプログラムにおける活動の様子やその成果をご紹介します。
 美術作品の鑑賞はもとより、講座やワークショップなどの体験学習や表現活動の機会をもうけ、こどもから高齢者まで幅広い年齢層の方々が数多く参加してくださいました。また、地域のみなさんと共に地域の実情にあわせた協働的な活動にも積極的に取り組んできました。
 こうした取り組みから、いかなる状況下においても個々人の感性を豊かにし、可能性を広げるとともに、この地域と人々をつないでいくことの大切さを一層鮮明に感じてきたところです。これからも多様な価値観や経験を共有する場として機能し、ひととまちを育む美術館としての役割をより果たしていきたいと考えています。
 本展も、美術館や創作活動に興味がある方だけにとどまらず、こどもの感性を育みたい方や地域活動に関心のある方など、より広範な市民のみなさんと出会い、交流の輪を広げるひとつの契機となることを願ってやみません。
 来年度も展覧会や定期講座、ワークショップなどさまざまな活動に取り組んでまいりますので、皆さまのご来場とご参加を心からお待ちしています。

2023年1月31日[火]〜2月12日[日] 入場無料

10時〜17時(最終受付16時30分)月曜休館
企画展示室

主催:
塩竈市杉村惇美術館
協力:
生涯発達支援塾TANE 本町町内会 宮城県宮城野高等学校
チルドレンズ・アート・ミュージアムしおがま実行委員会(順不同)
 
 

<教育普及プログラム>


美術鑑賞プログラム
杉村惇画伯の作品鑑賞や大講堂見学など、塩竈市内の小学5年生を対象にした美術館体験プログラムの紹介。
 
 
 

JUNBIサポーター企画 こども探偵事務所
小学生を対象とした美術館体験プログラム。今年度の調査対象「ランプ」に関する観察録や造形物を展示。
 
 
 

書道塾taneの墨あそび
講師:櫻井育子(生涯発達支援塾TANE代表)
“だれでも調子にのれる墨あそび”とした墨をつかって思い思いの表現を楽しむワークショップ。参加者作品の展示。
 


 

<定期講座>


遊字画
講師:斉藤文春(書家、美術家)・丹野萩逕(書家、美術家)
漢字やひらがなを、書体や用具を工夫し、墨と絵の具を併用して、文字の魅力を絵画的に楽しむ講座。
 
 
 

色鉛筆画講座
講師:佐藤直樹(色鉛筆画家、詩人)
色鉛筆画の描法を基礎から学び、質感豊かに描く楽しさを体験。
 
 
 

折り紙でつくる「テラコッタ」「魚」
講師:芦村俊一(折り紙作家)
杉村惇画伯が描いたモチーフをイメージした創作折り紙。
 
 
 

絵画講座
講師:松山隼(当館学芸員)、早坂貞彦(東北生活文化大学名誉教授・行動美術協会会員)
初心者向けの「ルオーの作品を模写してみよう」と、早坂貞彦氏を招いて経験者向けの「杉村惇画伯の絵のマチエールに学ぼう」を開催した。
 
 
 


 

<杉村惇関連企画>


flower art museum〜絵画の中の花を組む〜
講師:大塚のぞみ(Botanical People)
杉村惇作品から受けるイメージをフラワーアレンジで表現。参加者作品の写真展示。
 
 
 


 

<市民協働プログラム>


ART or TREAT 仮装で菓子めぐり
名画に仮装し、地元商店をめぐるまち歩きプログラムの紹介。
 


 

<若手アーティスト支援プログラム>


来来去去(らいらいちゅーちゅー)
粘土を成形したり、壊したりしながら、わたしたちの身の回りでおこる“わかりあえなさ”を形にしてみるワークショップの記録動画及び造形物の展示。
 


 

<中庭プログラム>


たねをまこう
「たね」をキーワードに、地域のみなさんと一緒に植栽活動するプログラム。今年度は、6月に “たねまき”と “たねの図書館”を、11月には “草花染め”を参加者のみなさんと楽しみました。