歴史ある塩釜甚句(ハットセ踊り)をおどろう!

投稿日:2023.02.15

イベント

300年も前から歌われた民謡「塩釜甚句」と、この甚句でおどる「ハットセ踊り」を楽しく体験し、その踊りと歌に表現されているかつての塩竈の風景を感じましょう。

仙台藩第4代藩主・伊達綱村は塩竈の恩人と言われます。神仏への信仰が深く鹽竈神社を大切にしていた綱村公は、当時悪化していた塩竈の経済情勢を助けるために、仙台城下に入る海産物や材木などは必ず塩竈の港で荷揚げすることや、税金の免除など、塩竈を活気付かせる「貞享の特令」を発します。これにより、塩竈は仙台藩のすぐれた港として発展し、さまざまな商売を行う人で賑わいました。綱村公は鹽竈神社も建て替えました。その完成を祝って、歌われたのが塩釜甚句のはじまりと言われます。その後、寒風沢島や塩竈の人々のあいだで伝わってきたこの塩釜甚句を、昭和10年ごろに踊りや歌詞の一部を変えて、本格的な振付として創作されたものが現在のハットセ踊りです。さらに昭和31年に塩竈みなと祭にハットセ踊りが登場すると愛好者は増え、200人もの女性たちが揃いの浴衣で市内の中心通りを踊り流します。パレードの先導には、ハットセ踊りの普及に努めた婦人会の鈴木みさ子さんが長いあいだ立ち続けました。しかし平成元年に「よしこの鹽竈」が踊られはじめると、塩釜甚句(ハットセ踊り)が親しまれる機会は少なくなっていきました。

塩釜甚句の誕生から300年余りが過ぎて、塩竈の街並みも大きく変化しました。現在の塩竈で、この歌と踊りがつくられた当時の文化を感じることができる建物は、鹽竈神社、勝画楼、旧ゑびや旅館などをのぞいてほとんど残されていません。今回は塩釜甚句/ハットセ踊りの伝承に努める専門家を講師として、この歌や歌詞、振付の意味を改めて読み解きます。今ではもう見ることができない塩竈の情景を一緒に体験しませんか。

※本事業は塩竈市杉村惇美術館主催の「歴史的建造物探訪」事業により実施しています。

 

⚫️日にち 2023年3月18日(土) 13:00-15:00
⚫️場所  塩竈市杉村惇美術館 大講堂
⚫️対象  小学生4年生以上。保護者の方や大人も参加可能です。
⚫️参加費 無料、下記より要予約。定員最大40名。
⚫️服装  ジャージや運動靴などの動きやすい格好でお越しください。

 

【講師】※敬称略

塩釜甚句保存会宗師・赤間桃正(歌と三味線)

塩竈市地域婦人団体連絡協議会会長、塩竈市交通安全母の会会長・佐々木和惠(踊り)

 

>>>ご予約はこちらから<<<

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主催:塩竈市杉村惇美術館

イベント概要

タイトル
歴史ある塩釜甚句(ハットセ踊り)をおどろう!