若手アーティスト支援プログラムVoyage「ハタユキコ展 夏の幻視」

投稿日:2017.08.01

企画展
《依存母子》(2013年 130×162cm キャンバスに油彩・アルキド樹脂絵の具/部分)

 

若手アーティスト支援プログラムVoyage

ハタユキコ展 夏の幻視

 

「その世界は隔絶しているからこそ滑稽で、涙が出るほど美しいと思う。」

(ハタユキコ「創作理念」より)

今回ご紹介するハタユキコは、作品に描いた世界についてこのように述べています。
そんな彼女が真摯に現実と向きあい、もがきながら生み出した作品は、社会の複雑極まりない様相から人間の繊細な内面まで描き出し、作品を読み解いていくカギともなる豊富な要素と鮮烈な色彩で観る者をひきつけます。
 果たしてそれは現実世界なのか、それとも幻あるいは何かの予兆として描かれたのでしょうか。いずれにせよ、作品の隅々に目を凝らすことで、それまで見えていなかったことに視界が開けてくるかもしれません。
 本展が、作家の目を介して見る社会との新たな出会いとなり、作品を読み解くおもしろさを体感する機会となれば幸いです。

《もう無理》(2013年 145.5×89.4cm パネルに油彩・アルキド樹脂絵の具)

2017年7月22日(土)~ 9月10日(日) 月曜休館
塩竈市杉村惇美術館 企画展示室
開館時間 10時~17時(入館受付は16時30分まで)

観覧料(企画展+常設展セット):
一般500円 大学生・高校生400円  中学生以下無料
団体(20人以上):一般400円 大学生・高校生320円

 

ハタユキコ
画家。1988年宮城県仙台市出身、仙台市在住。2014年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻修了。
【個展】2012年「ヒューマン・コンプレックス」(art room Enoma/仙台)、2013年「ヒューマンERROR」(Ideha creation/鶴岡)、2014年「擬態する絵画」(GALLERY b.TOKYO/東京/2014年)【グループ展】2014年「LITTLE AKIHABARA MARKET――日本的イコノロジーの復興」(六本木ヒルズ森ビルA/Dギャラリー/東京)、2015年「東北画は可能か?−地方之国現代美術展」(T-Art Gallery/東京)他【プロジェクト】2012年「ひじおりの灯」(山形県大蔵村肘折温泉)

 

ご覧いただいた方々から展覧会についてコメントをいただき、共有しています。→【ことばで紡ぐ 夏の幻視

若手アーティスト支援プログラム「Voyage」とは
これからの活躍が期待される若手アーティストの可能性に光をあて、新たなステップを提供することを目的に、展覧会やトーク、ワークショップ等さまざまな表現の場を設けるプログラムです。また、多くの人々が、新たな才能や感性と出会う場となるよう取り組んでいます。

 

主催:塩竈市杉村惇美術館

イベント申込・お問い合わせ
〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号
電話 022-362-2555(美術館開館日10時〜17時)


【関連企画】

ワークショップ
顔出し!ダンボール大漁旗をつくろう

画家・ハタユキコとともに、巨大な大漁旗風デザインのダンボール製の大漁旗を彩り、ついつい顔を入れてみたくなる顔出し作品をつくります。漁船が大漁を表すときに掲げる大漁旗。海上でも目立つよう派手な色彩が特徴で、近年では塩竈みなと祭の海上渡御供奉船に掲げられています。完成した作品は会期中、館内で展示します。
7月30日(日)14時~16時
会場:講習室1・2
参加費:無料


クロストーク
絵画の企みを読み解く

三瀬夏之介氏(日本画家・東北芸術工科大学教授)×
坂本大三郎氏(山伏・イラストレーター)×
ハタユキコ氏(画家)

8月11日(金・祝)14時~15時
会場:企画展示室
展示観覧料


身体表現ワークショップ
ゆらゆら!まっすぐ脱線ダンス。

心のなかにあっても普段なかなか表に出せないような大きなエネルギーで、大講堂ののびやかな空間でおもいっきり体を動かし、表現します。
ファシリテーター:川畑えみり(ダンサー)

8月27日(日)14時~16時
会場:大講堂
参加費:300円
対象:小学4年生から中学3年生まで

問い合わせ先
〒985-0052 宮城県塩竈市本町8番1号 電話 022-362-2555(美術館開館日10時〜17時)